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ホワイティング・ヘンハックルの事。(その一)
ホワイティング農場に来るたびにトムの鶏に対する情熱には感動しますが、時として「もうこれ以上進化させないで・・・」って思う事もあります。もちろん生き物相手ですからそんなに上手く事は運びませんし、トムが無休で働くのを見ていると「昔のハックルの方が良かったネ・・・」なんて口が裂けても言えません・・・。
もちろん土曜日の今日もご出勤・・・。


で、表題のヘンケープの事を少し・・・。

写真は収穫したばかりのホワイティング・グリズリーのヘン。
長く尖ったハックルはハックルティップウイングには使えません・・・。(水面がらみのフライのハックリングにはこの長くて尖ったヤツは非常にイイです。)

昔は高価なルースターハックルのティップをアダムスのウイングに使うなんてできませんでした。(根元から先端ギリギリまで巻いてました・・・)インドやチャイナのケープにはグリズリー模様はほとんどなく、ルースターよりもずっとリーズナブルだったホフマンのヘンをよく使っていました。どのヘンケープも真ん丸な先端。(備前さんのブログにもホフマンのヘンの事が書かれてました)それが今では丸いティップのグリズリーを探すのは一苦労・・・。でも、こんな親鳥が長いハックルの息子を生んでいるのを考えるとかなり複雑な気持ちです。
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そして、なぜかブラウンやホワイトは丸い先端のハックルが多い・・・。
理由はトムには聞いていません。いや、聞けません・・・。
ヘンハックルのビジネスはトムにとって一番辛い。要するに赤字。
ヘンの話を少しでもすると、いつも値上げの話になってしまうから・・・。

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by masakatsumata | 2010-05-09 09:05 | マーヴェリックデモ&仕入れ編
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